青を纏う家
















グラデーションが美しい瓦の三角屋根に惹かれて近づくと、青みがかった白い壁、青い扉の北欧の古城のようなお家が現れます。中に入ると、吹き抜け天井のホールになっており、青色の壁が出迎えてくれます。フェルメールの絵画で使われている少し紫がかった青色で、オリジナルの調合です。
このお家のテーマはタイトル通り、青色。青がなじむように、フローリングは黄色味の少ないクルミを、物干しコーナーの目隠し塀も一般的な赤味の強い茶色ではなくグレーで塗装しています。また、青と相性の良い鮮やかな北欧出身の家具たちが映えるように、内装はシンプルで落ち着いた色味のものを採用しています。青い玄関扉、内部建具、洗面カウンターや収納はすべて本物の木を使って造作しており、表札や家事室の棚受けには経年変化が楽しめる真鍮を使いました。
また、玄関まわりやキッチン前、寝室入り口の壁をデザインして、ムーミンのかわいい人形たちやフェルメールの絵画を飾れる棚を作っています。
とことん色彩と素材にこだわった、かわいらしいお家が完成しました。
2020年9月竣工 松前町