デザイン天井の家















まず出迎えてくれるのは縦長の長方形の開口が三つ並んだアプローチ。右は塗り壁、左は板張りで、光の差し込み方によって表情がくるくると変わります。どんなお家が待っているんだろう!と、わくわく感や期待感が高まっていくようなアプローチになっています。
今回は天井におしゃれな工夫をした部分がたくさんあります。キッチンの天井には造作を施し、一部板張りにしています。リビングは勾配天井で化粧火打ちを魅せて、寝室の天井には間接照明を仕込みました。天井は床や壁のように汚す心配もないので、デザイン的に遊び心を取り入れる絶好の場所なのかもしれません。
こだわりの動線は二つ。まずは奥さまにうれしい家事動線。キッチン⇔物干し⇔洗面室⇔脱衣室の流れで朝の忙しい時間でも料理、洗濯がらくらくです。もう一つが衣類の動線。物干し⇔ウォークインクローゼット⇔玄関収納の動線により、物干しから洗濯物を取り込んでウォークインクローゼットに収納。お出かけの時はウォークインクローゼットからお洋服を取って玄関収納を通ってすぐお出かけが出来ます。
敷地が南北に長く家の真ん中が暗くなりがちなので、いかにお日様の光を室内に取り込むかが課題でした。家の中央に配置した階段は1F部分の壁をなくし、手すりを細く。階段を上がったところに大きな南向きの窓を。これにより、真ん中にも心地よい陽の光が差し込むようになりました。そして今回も、仕切りの少ないワンルーム感のある間取りです。各個室にはプライベートを確保しつつ空気を行き来させるために、扉の上部に開け閉めできる欄間を設けています。南北方向には大きな窓で暖かい太陽の光をたっぷり取り込み、東西方向は窓を最小限にして夏の嫌な日差しはシャットアウト。断熱と気密性能もしっかりすることで温度差の少ない快適なお家が実現しました。
2020年3月竣工 今治市波方