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洗濯物について考える

  • 2017.07.12

今年の梅雨はどうも不安定ですね。

朝方、雨が降ってると思いきや午後から晴れるそんな日が続いています。

洗濯物が溜まって大変ではないですか?

ということで、今回は洗濯物について設計するときのポイントをまとめてみようと思います。

「洗濯物をどこで干すか」
これは住宅を設計する上で非常に難しい問題です。事務所内でもスタッフ間であーでもない、こーでもない、と話す機会が多々あります。

では場所ごとに物干しスペースとしてのメリットデメリットを考えていきます。

1:南側
メリット
・日当たりがよい→乾き◎
デメリット
・家の正面(リビング側)に干す場合が多く、見栄えが良くない
・日当たりが良すぎて紫外線で衣類が痛む?

2:東・西側
メリット
・隠れやすく目立たない場所に干せる
デメリット
・日が当たる時間が限られる→乾き○

3:北側
メリット
・家の裏側になる場合が多く、洗濯物が目立たない
デメリット
・日がほとんど当たらない→乾き△

太陽が当たらなくても風が通れば乾きはしますが、太陽に当てた方が早くは乾きますよね。

そもそも、屋外に干す場合は雨対策が必須です。
建築(家の一部)で屋根がある場所に干すか、アルミテラスを設置するか。
セパーネ

屋根がポリカ材なら太陽の光も通り乾きやすそうですが、雨の吹き込みには気をつけないといけません。

晴れもよう1

こんなテラスもありますが、かっこわr・・・

 

 

続きまして。

4:ベランダ(インナーバルコニー)
メリット
・雨に濡れにくい
・二階なので目立ちにくい
デメリット
・濡れた洗濯物を二階まで運ぶ重労働

5:室内干し(浴室乾燥)
メリット
・雨に濡れる心配なし
・花粉、PM2.5がつかない
デメリット
・スペースの確保が必要
・乾きが悪い
・電気代がかかる

6:乾燥機付洗濯機
メリット
・いつでも乾く(雨でも夜でも)
・花粉、PM2.5がつかない
・物干しスペースいらない
デメリット
・乾きが悪い
・電気代がかかる

 

 

と、思いつく場所を考えてみましたが、なかなかこれという条件の場所がないですね・・・

洗濯物を干す場所を考えるのは大変なんです。

新築のプランニングをする時、いつも悩むところです。

建築家の設計するかっこいい家はどこに干してるのか、疑問に思います。

 

 

ここで、我が家(宮内家)の洗濯物をどうしているか紹介します。

ズバリこれです!
20130604-01_01

リンナイのガス衣類乾燥機「乾太(かんた)くん」です!

知名度は低いですが、なかなか優秀です。

メリット
・いつでも乾く(雨でも夜でも)
・花粉、PM2.5がつかない
・ふかふかに乾く
・物干しスペースいらない
デメリット
・ガス代がかかる

 

個人的にはかなりおすすめです!

色んなメリットはありますが、一番は干したり、取り込んだりする時間の節約です。

一回、回すごとに30円~50円のガス代が必要ですが、時間と労力を買うと思えば安いものです。

よくありそうな質問に答えると・・・

・どれくらの金額?
→本体・設置で約10万円程度です。他の設備やアルミテラスと比べてものインシャルコストはそん色ありません。一回の使用にガス料金が30~50円ぐらいです。ガス屋さんの料金設定次第で多少違うと思います。

・衣類傷まない?
→よく痛むな~という感想はないです。自然素材の衣類や、大切にしたい服は入れずに部屋干ししています。

追記:麻の服は30分乾燥機にかけて途中で取り出して(ほぼ乾いています)ハンガーにかけて叩いておくとアイロンいらないぐらいピシッとしますし、麻の服は体温(熱)でしわが伸びるらしいです。

・どれぐらい時間がかかる?
→乾燥モードと洗濯物の量の次第ですが、60分~90分程度です。乾燥機付洗濯機(電気)と比べても早いですし、洗濯機と同時に使うことが可能なので連続でがんがん使えます。

・乾燥後、放置してもしわにならない?
→放置より洗濯物の量が多いとしわになり易くなります。量を気をつけるか、乾燥後気になるものにはアイロンをかけています。

ちなみに宮内家では入浴後に残り湯で洗濯→乾燥機という流れなのであたたかいお湯で洗う汚れ落ちのしやすさと、寝る前にその日の洗濯物が全て乾くという一石三鳥を得ています。なので宮内家に洗濯物が溜まることは一切ありません。

それでも布団を干す場所は欲しいと個人的には思います!

以上、「住宅を設計するものは家事をしなさい」というありがたいお言葉を肝に銘じている宮内がお届しました。