岡山建築巡り②
- 2016.12.06
前回の続きです。
岡山市内を歩きながらもう一つの大きな目的地「後楽園」へ。
(紅葉の季節からか人も多かったです)
後楽園は日本三名園の一つと言われる池泉回遊式の庭園です。(残りの二つは金沢の兼六園と水戸の偕楽園)
紅葉は当然のごとく綺麗でしたが、僕は後楽園の中にある1つの建物を見ることを目的で行きました。
その建物が敷地内のどこにあるかも調べずに歩いていたので、奥に行くほどドキドキ。笑
お目当てはこちら「流店」です。
本来は休憩所として使われていたようですが、一階部分は柱のみで自立し建具は全て戸袋に格納されます。
建物の中央を通る水路には趣の異なる石が6つ置かれ、建物内はグッと落ち着き、穏やかな時間が流れます。
柱の位置も不規則でありながら、床:水路:床が1:1.5:2で構成されておりこのズレが場を作っているんだな~と思いました。
いや~名建築です。
閑谷学校も講堂横の小斎がこじんまりとしてかわいかったり、自分の好きな建築の共通点が少しわかったような気がしました。
(閑谷学校講堂横の小斎)
後楽園はかなり広く、ぐるっと一周するのにかなり時間がかかってしまいました。
その後岡山市内を南へ。
建築界のノーベル賞ことプリツカー賞を受賞した日本の建築家ユニットSANAAの妹島和世さんが20年前に設計した木造の個人住宅へ。
と言っても現在は「S-HOUSE MUSEUM」として美術館に変わっております。(暗くなってしまったので外観の写真は撮っていません)
ごく一般的な住宅街の中で建築が一風変わっているのは勿論、各個室で展示されているものもかなり前衛的かつ現代的であるというか・・・。
館長さんも気さくに話していただき「前向きな美術館です」と言っていましたが、「前衛的」な前向きかと僕は勝手に勘違いしていました。笑
二階内部はこんな感じ。壁が全て可動で開くことができるので小さいお子さんは注意が必要です。
(木造なのに柱も細い)
20年前の妹島さんが設計した個人住宅がほぼそのままの状態で見れるということで、建築関係の方もよく来られますよとおっしゃっていました。
年に一度は展示替え(作家さんはそのままで新しい展示をしてもらう)をしているようなので、また訪れてみたい場所が増えました。
S-HOUSE MUSEUMを出た後は大学時代の友人と合流しそこらへん(笑)の居酒屋へ行きました。
次の日は若干の二日酔いと雨と一日目の満足度から少し温泉でゆっくりし帰路につきました。
岡山にもたくさんの見所があり、少ない時間でたくさん見て回れたので大満足の岡山建築巡りができました。
岡山市内もなかなか都会でビッグカメラの大きな看板や、新幹線を見ただけで愛媛県民は敗北感を味わいました。笑
愛媛に帰り、北条のT様邸もほぼ工事終了し写真を撮りました。
近々、今年建った北条の家を3つを施工例に追加しようと思っています。お楽しみに~!
おしまい。