THOUGHTS

棟梁の想い

「大工さんは直営としてかかえています」

今の社会情勢では会社として大工をかかえず、外注するところも多いのですが、 横田建設では、つくるものに責任を持つ姿勢を大切にしたいので、自前で大工をかかえ、育成しています。
時間をかけて大工を育てる。そうやって横田建設のクオリティ責任を維持しているのです。

大工は、一人前になるまで非常に時間がかかります。また、経費もかかります。10年かけて育てて、そこから徐々に会社へ利益をもたらしてくれる存在です。実際、修行を終え、これからという時に独立したいという話を聞くと嬉しい反面少し複雑な気分になることもありますが、それでもやはりクオリティを落としたくないという思いから、人をかかえ、育成していくということをこれからも続けていきたい、そう考えています。
それぞれの大工の良さや得意分野がを把握しているので、各現場で適材適所の段取りや采配ができます。
新築の家を建てる場合、大工は長い期間1つの現場でお施主さんと近い距離で関わることになります。
作るものに責任を持つ、お施主さんとの信頼関係を築く、ということがいかに大切かを常に考えています。

「木も人も育てていくことが大切です」

木は1本1本性格が違うものです。また、木は乾燥させ時間をかけてやると、それだけ良いものになっていきます。
その辺りは、人に似ていますね。人も時間をかけて腕を磨いていくし、木も時間をかけ乾燥させ、熟成 させていくことが肝心です。
実際、木材市場では乾燥し、すぐに使えるようになった木もあります。
そういった木は時間をかけているだけに値段も高いです。また、乾燥の過程にも色々あります。
自然乾燥や温風乾燥などあり、それぞれその木の 性格が変わってしまいます。
横田建設では、乾燥されていない木や乾燥の浅い木で良いものを仕入れ、その木を当社の工場や倉庫にて時間をかけて自然乾燥させていくようにしています。
倉庫には2〜3年乾燥させているものや、中には10年以上乾燥させている木材もあります。
そのおかげで、建物を建てる際にもこれらの木を主に使うことになるので、市場の動向にあまり振り回されることなく、安定した価格で家作りができます。

「お客様と共に建てていく」

お家を建てるという事は、お客様にとっては一生に1回あるかないかの大きな出来事です。また大きなお金を支払っていただいております。
それだけに上棟式はお客様のご親戚やご近所様から「いい所で、家を建てているね」と思っていただけるように、細心の注意を払います。
上棟式の事前準備として非常に大きなものは、木の養生(化粧紙)を巻く工程です。
また完成した後からが、本当のお付き合いの始まりだと考えています。
実際完成してみたら、使い勝手が少し…とか、わざわざ言うほどではないが不具合が…ということはあるものです。
そういった不満はひとつひとつは小さくても、固まれば大きな不満となります。
こうなってしまう最大の原因は、「話せないこと」だと思います。
こまめな御用伺いや、季節のご挨拶で常にお客様にとって近いところに私たちがいますというスタンスでいるように心がけています。
具体的な例として、以前建てていただいたお客様のお家には年に1、2回程度は お尋ねし、近況のお話や趣味のことといった世間話をさせていただいたり、製材の際に出た檜などで作成したまな板等をプレゼントしております。
その際にそして住まいの不具合などあればお伺いしております。
またお留守の場合はポストに名刺や手紙をお入れしております。

「未だに寝れないんです」

大工を元々やっていて今の会社にしたのですが、若い時分から変わらず心配になることがあります。
それは大雨や強風・地震といった自然災害です。
建てたばかりのお家や工事中の現場もそうですが、以前に建てていただいたお客様のあの土地に水は来てないかな?
あの場所は風が強いけど大丈夫かな?
お屋根や壁は大丈夫かな?…無事かなって。
その時にいつも思うことは、私たちは家を通じてお客様の人生・財産、そして生命を預かっているんだなって事です。
だからいつまでもお付き合い していきたいと思っているんです。

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